プレコンセプションケアご存知でしょうか?

2025.07.15

ちなみに私は数か月前までは聞いたことが無い言葉でした。

多くの医学用語はアメリカから流れてくるのですが、この「プレコンセプションケア」もそのうちの一つです。

米国で医療の進歩にも関わらず周産期死亡率・母体死亡率が改善されないことから、提言されたことばなのです。簡単に言ってしまうと、妊娠・出産はそのときに管理をすれば良いというものではないということです。例えば肥満の方であれば、妊娠前からダイエットに取り組んでおくべきで妊娠してからでは問題があるということです。(男性含めて)

最近では多くの自治体がプレコンセプションケアに対する取り組みを開始しております。提示した画像は東京都福祉局から拝借しております。

プレコンセプションケアは適切な時期に適切な情報に触れることが大切です。適切な時期というのは、妊娠したときではありません。子供を考えるときにどのような取り組みを事前にするのかを知っておく必要がありますから、結婚前から知っておく必要があるでしょう。

卵子が年齢とともに数が減少し、妊娠しづらくなることはみなさんもご存知だと思います。また、周産期死亡率・妊婦死亡率も30代後半からは一気に上昇してしまします。

男性の精子も年齢とともに妊孕性は低下します。(吉田鋼太郎は62歳で長女を授かっている!)そうは言っても男女ともやはり妊娠適齢期は20代なのです。結婚の晩婚化が進んでいますので、自分たちが持っているリスクは知っておかないといけません。

女性は比較的若いころから自分の妊娠・出産については興味があるものと思いますが、残念ながら男性はそうではありません(私含めて)。当院の役割として男性に対するプレコンセプションケアの情報発信はやっていかないといけないことだと考えています。

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