2月4日は世界対がんデー(World Cancer Day)です。
がんへの意識向上と予防、検出、治療への取組を促すために定められた記念日です。
当院は泌尿器科ですから、当院で対応可能ながんは腎がん、腎盂がん・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、膀胱がん、精巣がんとなります。検診としてマイシグナルをやっておりますので、他のがんのリスクを知ることも可能です。
がんと一言で言いますが、局所に留まっているがんと転移を伴うがんで大きく性質は変わります。これはどのがんでも共通することです。局所にあれば、局所の治療(+全身治療)で対応可能ですが、転移があるがんであれば、全身の治療が必要となります。いわゆる抗がん剤治療ですね。そのためいかに早期に発見し、早期に治療を行うかが大切です。そのためには早めに病院を受診するなどの対応が必要です。
男性で最も多いがんは前立腺がんです。2020年にトップに立ち、どんどん2位との差を広げつつあります。そんな前立腺がんですが、以前はそれほど多くありませんでした。というのはまずは疑われる機会が少なかったからです。前立腺がんの古典的な症状は血尿、排尿困難感、腰痛です。これらの症状は前立腺がんが進展あるいは転移を認めて起こす症状です。いまはこのような症状が出てから見つかる方は少数派となっています。いまはPSA(前立腺特異抗原)を測定すれば前立腺がんを疑うことができます。普通の採血で検査は可能です。この数値が基準値を超えてくれば、MRIなどの検査を行い、前立腺生検を行うこととなります。前立腺の一部分を針をさすことで採取し、がん細胞の有無を確認する検査です。
このPSAが導入されたのが1995年くらいになります。その後内科でも採血をどんどんされることとなり、多くの前立腺がんが早期に発見されることとなります。
また今年の1月新聞でがんの5年生存率の報道がありました。2016年に各種がんと診断された方が5年後に生存していたかどうかを調査したものです。前立腺がんは全がんの中でも最も予後が良いというものでした。
特に前立腺がんは早期診断できれば、命にかかわることが無い可能性もあります。みなさんも50歳以上であれば、年に1回PSA測定しましょうね。