三次の川の不思議
2026.02.19
私は川の近くで毎日散歩しています。三次の川で不思議に思うことがあります。三次に長年住んでいる方にとっては当たり前のことかもしれませんが、ご容赦ください。
江の川は中国山地に向って流れていますよね。また、国道54号線の安芸高田市の上根峠に分水嶺があります。標高268mです。分水嶺よりもこちら側の雨は全て江の川水系として三次に流れてきて、日本海に注ぎ込む。不思議に思っていました。分水嶺が随分と瀬戸内海側であること、中国山地に向って川が流れていくという不思議。地元が愛媛の私にとって中国山地は当然のように中国地方を横断していると思っていました。
三次を中心とした高低差を示した地図を見てみると中国山地は途切れていてその間を江の川が流れているのですね。この地図を発見して数年来の疑問が解決できました。ちなみに江の川は先行型河川と言って、太古の昔から江の川があって、その後地殻変動で中国山地が盛り上がり、江の川が中国山地を削って、いまの地形となったようです。
江の川は高低差が少ない川ですから、昔は物流で使われたのかと思いましたが、江戸時代は藩外交が禁止されていたため、舟運は局地的なものだったようです。明治維新後に解禁され、鉄の運搬を中心に舟運は盛んになったようです。明治時代の鉄の産出は島根県が全国の生産の半分を担っていたと言われています(たたら製鉄ですね)。現在の飯南町が一大産地であり、上流側に三次市があります。
残念ながらこの舟運は道路や鉄道の普及とともに終わったようです。調べてみると歴史ってやっぱり面白いですよね。またみなさんもいろいろ教えてください。