前立腺がんについて① 罹患数と死亡数
前立腺がんについて皆さんはどのように考えておられるでしょうか。
前立腺からできる癌、有名人でカムアウトした人がいるなどなどいろいろあるかもしれません(西川きよし、間寛平、高倉健、西郷輝彦多くの人が公表しております)。
少し前立腺がんについて調べてみました。
とは言え、前立腺がんについて調べ始めると長い文章になってしまうので、今回は罹患数と死亡数そして今後どのような状況になるのかに絞って調べてみることとしました。
前立腺がんの頻度(罹患数)
国立がん研究センターが報告した内容ですが、
診断される数(2021年) 95,584例
死亡数(2023年) 13,429人
5年相対生存率(2009~2011年) 99.1 %
人口あたりの罹患率は156.6 例(人口10万対)
人口あたりの死亡率は22.8 人(人口10万対)
元データ:全国がん登録罹患データ(罹患)、人口動態統計死亡データ(死亡)、地域がん登録生存率データ(生存率)
これだけを見て多いのか少ないのかちょっと分かりづらいですよね。
ということで、部位別がん罹患数を調べてみました。

前立腺がんは、なんと男性の罹患数トップになっています。とはいえ、胃、大腸、肺のトップ4って感じですね。
男性であれば、前立腺がんは要注意です。
前立腺がんの予後はどうか?
同じホームページに部位別死亡数が出ていました。

いかがでしょうか?
まず思うのが、肺がん突出しすぎですね!肺がんになった方の多くが亡くなっているということですね。もうちょっと何とかならないものかと思ってしまいますね。呼吸器科の先生達がんばってください!
罹患数トップ4のうち、1つが肺がんでした。突出して質が悪そうです。
他の胃、大腸は大体同じくらいの2.5万。最後の前立腺がんが1.3万。
罹患数で4分の1の肝臓がんより少し少ないくらいです。全体で6位。これは泌尿器科の先生が頑張っているからだといえるでしょうか、、、。
死亡数で単純に比較するのは乱暴なのですが、トップ4がほぼ同じ患者数で、死亡数が圧倒的に多い肺がんが最も質が悪く、前立腺がんが最も質が良いとは言えるかもしれませんね。
では将来的にはどうなるのでしょうか? 下に示すのが年次別がん患者数のグラフです。前立腺がんは1995年頃からすごい勢いで増加していることがわかります。他のがんでは肺がんも増加傾向が継続しているようですね。胃がん、大腸がん(結腸・直腸がん)は横ばいでの推移のようです。

ということで、今回はここまでとしておきます。
まとめ
・罹患数は男性で1位ではあるが、トップ4。
・死亡数は肺がんが突出している。前立腺がんの死亡数は6位
・今後も前立腺がんは増えていく