『膀胱がん』についてです。

2025.08.15

膀胱がんというとみなさんは何を思い浮かべるでしょうか?

まずは恒例の膀胱がんを公表した有名人をGoogleで検索してみました。キャスターの小倉智昭さん、俳優の黒沢年雄さん、元広島カープの山本浩二さん、サンドイッチマンの伊達みきおさん、ボクシングの元世界チャンピオン竹原慎二さん、松田優作さん、菅原文太さん、、、思った以上に多くの名前が出てきて驚きました。

膀胱がんの症状

膀胱がんの症状はやはり血尿ですね。しかも、痛みを伴っていない血尿です。痛みを伴う血尿であれば、尿路結石、出血性膀胱炎などの可能性が高くなります。これらは良性疾患なので、心配ありません。痛い方が安心というのもどうかと思いますが、、、。50歳を超えての血尿はさらに注意が必要です。

膀胱がんの検査

検査はとりあえず、尿検査を提出します。多くの場合、見た目は問題なくても、顕微鏡で血尿を指摘されたりします。膀胱の超音波検査も有用です。検診の超音波検査で指摘されるというパターンもあります。何と言っても、最も有効なのは膀胱鏡検査です。胃の調子が悪いとき、胃の精密検査が胃カメラであることはみなさん納得できるのではないでしょうか。同様に膀胱鏡検査というものが存在します。おしっこの出口からカメラを入れていって、膀胱内を観察するものです。私が研修医をやっていたときなどは軟性鏡を導入したばかりの施設も多く、硬性鏡で検査をしていたこともあります(鉄のパイプのイメージ)。男性にとっては苦痛そのものだったと思いますし、自分がされると思うとおぞましいですね。膀胱がんはこの検査でほとんどわかります。あとは画像検査として、CT検査やMRI検査もありますね。CT検査は膀胱内の評価ではなく、他部位への転移があるかどうかを見る方が主目的かもしれません。MRI検査は撮影範囲が狭いため、転移の確認ではなく、腫瘍の根っこがどこまで行っているのかを判断するための検査として使います。

膀胱がんの治療

治療は浸潤癌と浸潤していない癌で大きく異なります。ほとんどの場合が浸潤していない癌のため、今回は浸潤していない癌とさせていただきます。

手術室で行う治療となります。全身麻酔あるいは下半身麻酔(腰椎麻酔)をした状態(痛みが感じない)で切除鏡(検査で出たのは軟性鏡、手術で使うのは硬性鏡)を尿道から挿入して手術を行います。おなかを切っての手術ではありません。切除鏡の先端から電気メスの針金が出ますので、これでこそぎ取るようなイメージです。手術そのものは難しいものではありません。

その代わり再発しやすい病気のため、定期的に膀胱鏡検査をすることが大切です。

膀胱癌診療ガイドライン2019年版では、筋層非浸潤性がんに対しBCG膀胱内注入療法を行わない場合の5年膀胱内再発率は31~78%、5年筋層進展率は0.8~45%とされています。しばらくの期間は再発することを前提として経過観察をする必要があります。

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