男性更年期障害

2025.09.19

男性更年期障害本当は、、、。

本来はLOW症候群(加齢生鮮機能低下症)だったのですが、女性の更年期と比較されることが多く、また認知もしやすいことからいまでは男性更年期ということばの方が使用されるようになってきました。

みなさんご存知の通り、女性ホルモンは40歳前後のところで一気に低下します。この前後5年が自律神経の調子が悪くなることがあり、これを女性更年期と言います。男性ホルモンの経過ですが、20歳代の後半でピークとなり、その後右肩下がりで減少します。女性と男性の更年期の違いですが、女性はこの目に見える変化の時期に体調の変調をきたしやすいのに対して、男性はずっと減少となっています。どの時点で体調不調が出てもおかしくはありません。しかもいつまでも起こりえる可能性を秘めている状態です。社会的な変化がきっかけとなることも報告されており、左遷などの降格の際にもありえますが、昇進がきっかけで発症することもあります。変化を受け入れることができないなどのときにおこりやすいのかもしれません。

男性ホルモンとはテストステロンのこととなります。テストステロンは様々な臓器に働きかけます。筋肉増強、骨の強化、脂肪代謝の促進、脳の健康など、いわゆる体を健康に良い方向に働きかけます。ちなみに「テストステロンが多そうな有名人は?」というアンケート調査が行われました。結果は第3位加山雄三、第2位伊藤英明、第1位阿部寛。このメンツに対して3位に入ってくる加山雄三さんすごいですよね!伊藤英明さんはやはりCMの影響が強いのでしょうか?(デオ〇、ちょっとかっこいいですよね)第1位はさすがです。確かに髭があったり、筋肉質だったり、テストステロンのにおいがしそうな雰囲気です。

男性更年期の症状

症状は多岐にわたります。身体症状、精神症状、性機能症状に分類されます。身体症状として関節症、筋肉痛、疲れやすい、発汗、ほてり、肥満、頻尿などがあります。精神症状としてはイライラ、不安、うつ、不眠、集中力の低下などがあります。性機能症状にはED、性欲の低下があります。

男性更年期の診断

テストステロンの測定、問診票をつかって診断することになります。ただテストステロン値は正常値の幅が非常に大きいため、正常値であっても症状があるのであれば、治療開始することもあります。

男性更年期に対する対策は

生活習慣の改善とテストステロンの補充です。生活習慣の改善には、自分を評価してくれる人の存在をもつ(褒め合う環境)ことが大切です。自己肯定感が高くなるとテストステロンの分泌が増えると報告されておりますので、褒め合う環境は大切です(理想的ですね)。食生活についてはタンパク質、ビタミンD、亜鉛、ビタミンE、ネギ類が良いとされております。ただ、これらの栄養素は正直継続した摂取が難しいものでもあります。ナッツ類の摂取を意識すると良いかもしれません。それが難しいならサプリですが、これらを混合したサプリはあまり見かけるものではありません。テストステロンは睡眠中に作られるものですから、睡眠時間と質の確保が大切です。適度な運動も大切です。有酸素運動、筋トレいずれでもテストステロンは増加することが知られております。過度な筋トレではテストステロンが下がると報告されていますので、注意が必要です。

現在使用できる薬剤は筋肉注射と塗り薬となります。病院で相談しましょう。

男性ホルモンは男性の健康維持に大きく関与するホルモンです。自分、あるいは大切な人が男性更年期かなと思ったら、生活習慣の見直しとともに、医療機関に相談しましょう。

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