フェムケアについて
当院でのフェムケア商品取り扱いを開始しました。
「フェムケア」という言葉は、最近少しずつ耳にする機会が増えてきたように思います。
Female(女性の)と care(ケア) を組み合わせて作られた言葉が Femcare「フェムケア」です。
女性は各年代で様々なお悩みがでてきます。生理・月経、妊活・妊孕性、妊娠期・産後、更年期と各年代にお困りごとがあります。男性である私には正直1度も経験をしたことが無いことばかりです。
当院は泌尿器科専門クリニックをうたっております。泌尿器科と「フェムケア」どこでつながっているのでしょうか。
更年期になると、エストロゲンの分泌低下から膣の水分減少・潤いの低下、コラーゲン繊維の減少を認めるようになります。膣の分泌低下や形態変化を引き起こし、性交痛の原因となります。また、エストロゲン低下から膣を正常に保つ乳酸桿菌がいなくなり、無菌状態や他の雑菌が増えやすい環境になります。外陰部の粘膜は膣の中に吸い込まれるように萎縮を示し、雑菌の増加とともに繰り返す膀胱炎の原因となります。このような状態をGSM(更年期泌尿生殖器症候群)と定義され、女性泌尿器科を中心に話題となっております。GSMは過活動膀胱の原因となったり、尿失禁の原因となったりもします。
高齢女性が繰り返す膀胱炎でよく泌尿器科を受診されます。膀胱炎は内科で治療されることもあり、多くの患者様がいることが想定されます。ある報告によると2人に1人はGSMと診断されるとも報告されています。
GSMの治療は保湿が基本となります。保湿での治療が不十分の場合には女性ホルモン剤や男性ホルモン剤の追加を検討する必要があります。膀胱炎のみの治療だけを継続していると、いずれは抗生剤が効きにくい耐性菌による膀胱炎となっていきます。その場をしのぐ抗生剤とGSMの治療を合わせて行うことが大切です。
デリケートゾーンの気になる点は何かという調査報告があります。におい、かゆみ、黒ずみなどが上位にあります。当院での治療は従来の治療から一歩踏み出し、これらの症状にも対応できるようプラセンタエキス含有成分を使用することで他の悩み事も一気に解決することを目指しております。
自分自身を大切にする、フェムケアという習慣をあなたもやってみませんか。